お義母さんのこと②
私が住んでいる所はとても田舎で、近所の噂がすぐに広まる。
私達3人が家を出たことは、義父母にとって恥以外何もない。
家を出る方は良いが、残された方は
近所の目から逃れることが出来ず、耐えられなかったと思う。
家を出た事で、私は精神的に落ち着いた。
義父母からは一生許されないだろうと覚悟した。
一緒に家を出てくれた夫に感謝した。
夫は義父と一緒に働いていたので、しばらくして仕事も辞めた。
仕事もお金もすべてなくなったけど、
3人でいれば幸せだった。
家を出てすぐ、2人目を妊娠してることがわかった。
子宮の状態があまり良くなく、寝たきり生活になり、
夫は早朝コンビニで働き、お昼から息子の面倒を見てくれた。
娘が生まれるまで、この生活が続いた。
距離と時間をあけたら、義母に対して嫌だと思う気持ちが薄れてきた。
義母は、言葉はキツイが気持ちの良いくらいサッパリした人だ。
裏表のない、愛情深い人だ。
私は、甘えることが苦手でなんでも自分で解決してしまうクセがある。
義母は、頼ってほしかったのだと思う。甘えてほしかったのだと思う。
母のいない私を家族として迎えてくれていたのに、私は甘え方がわからなかった。
しっかりした自分でありたいとしっかりした自分でいなければと
自分自身をコントロールしていた。
可愛くない嫁だったと思う。
気難しい嫁だったと思う。
思いやりのない嫁だったと思う。
20年経った今ならわかる。
③に続きます。